
[2009/09/15]
前回からお伝えしていますが、先週末9月12日(土)にCSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」に参加してきました。
スペシャルもスペシャル、昼の13:00〜18:50という6時間近くに渡ってのまさしく「長丁場」にて、IA(情報アーキテクチャ)に関する事を学んできました。
とはいえ、1セッションが短くて25分、長くても1時間にも満たないものの組み合わせによるセミナーですので、本当にIAの導入部分だとかさわり部分をザックリと(しかも6名のスピーカーより多方面から)伺うという感じのセミナーでした。
まとめを先に書くと、スピーカーの皆さんがとにかくおっしゃっていたのは、IA(Information Architecture)はIA(Information Architect)だけが考えるというものでなく、全ての職種の人がやるべきことであるということ。なにもIAのスペシャリストだけが考えるものではなく、Webサイトをデザインする人は常にあらゆる行程で意識し続けなければならないのがIA(情報アーキテクチャ)であるということ。
私もディレクター(その他)から上がってくるドキュメント丸写しでデザインなんて事をしたくないので、きちんと頭を使うデザイナーになるべく、このCSS Nite LP7に参加した次第です。
セッション自体まとめるのもナンセンスですので、以下にはそれぞれのセッションのポイントなどを。
ちなみに、このLP7のTwitterハッシュタグが「#cssnitelp7」だったわけですが、大変な量となっています。ご参考までに。
一番最初というのを意識されたんでしょうか、さすが長谷川さん、IAに関する情報を一通りお伝え下さいました。多分、IAがテーマの本なんかを買って概要を説明しようとすると大体このセッションの内容に落ちるんじゃなかろうか、という程、IAの概要を一通り。
ちょうど私は今オライリーの「デザイニング・ウェブナビゲーション」(長谷川さんが監訳されています)を読んでいるところなのですが、それにも載っています。おそらくしろくま本
(←前述の本の次に読むつもりで、読まれ待ち中ですw)にも載ってることでしょう。
とにかく、そうやって概要を一通り長谷川さんがお伝え下さったので、以降のセッションでも大変参考になりました。
二つ目のセッションでは、「Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK®でワンランク上のWebディレクションを目指す」を執筆された林さんが、タイトルの通りですが、どちらかというとIA本体というよりPM(プロジェクトマネジメント)側から見たIAの大切さをお話しされました。
IA自体の方の理論的なものばかりの6セッションだと思っていたので、変化球というか、想像と違うものだったというのは正直な意見ですが......
林さんのお話しで印象的だった話は、Webサイト制作が「一軒家の制作」から「(高層?)ビルの制作」に替わってきているということ。
ノウアスフィア(noosphere:知識体系)の拡大に伴って巨大化するWebサイト/ドメイン/情報に対し、今までやっていた一軒家工法(屋根瓦の色や壁紙の選択(部分への注力)にこだわる制作)ではなく、ビルの構築(基礎や構造をしっかりしないことには、巨大なビルを建設しても崩壊してしまう)になってきているよね、というお話し。
また話はIAの根幹部分へと戻ります、
実は私の中では一番面白かったのがこのセッションなんですが、ちらほらスピードが「速かった」という意見も耳にはしたのですが、1つ目のセッションで長谷川敦士さんのお話し下さった事と重複していた部分もあり、そのことで私にはスピードも気にならなかったですし、重要な部分がどこかもわかりました。
何より、何が一番面白かったかって、第一線でAIとしてやってこられた佐藤さんだからこその発言をまのあたりにできたこと(たとえば「ワイヤーフレームとか、実は作らなくても良い」とバッサリと切っていたり←しかしこれは、「必要がない」場合だけであって、抜かして良いとかそういう表面的な話ではないのです!)、また、IAスペシャルで集合している聴衆に向けて、あまりに頭でっかちにならずに「IAの為にサイト制作をするのではなく、サイト制作のあくまで一工程にIAというのがある」ということを忘れないように!と最後にまとめられていたり。
とにかく木を見て森を見ずになりがちな部分をギュッと掴んでくださっていたセッションだなあと感じました。
他のセッションとは違い、実際にその場で実際のスピード感で手を動かしてIAを体感する、ワークショップ形式のひととき。
もともと開会前から提供されていた宿題をその場で解いて行くという感じだったのですが、出された4問それぞれの考察時間は3分ずつ、隣同士でのその回答のプレゼン時間が1分、その後坂本さんからの解説を......という流れ。
場外(?)から既にセッションを終えられた長谷川敦士さんや林さんらも回答に参加されて、普段見る事がでいないようなスピード感や臨場感を味わえるという点でも面白いセッションでした。
どういう思考で情報を整理して行ったら良いのかという流れも見られました。
※小久保さんも始めっから「IAの考え方はIA(職)の人だけが考えればいいことではない!」とおっしゃっていました。
このセッションではWebサイト全体でのIAというより、もうちょっと小さい単位でIAを考えようということを念頭に、「ページ単位の情報設計」を訴えていらっしゃいました。
割となんというかHTMLに寄り添ったIAのお話しだったというか、(それでご本人がHTMLと言い過ぎたと後々後悔されていたそうなんですが)でも実際HTMLという文書モデルが構造としてはきちんとしているというお話しや、とはいえ、現代の情報(構造の)ニーズとは少し文書モデル自体がズレてきているとか......とにかくHTMLに寄り添ったIA論が展開されていました。
後半、ゴメンナサイ、確かに若干意識が遠のいたんですが、でも私もページ単位で見たらHTMLの文書構造を意識しながらデザイン(というか情報のグルーピング)をしていくのが一番理解しやすいので、ほんのりとそうやって居たんじゃないかなあと思いながら......だから実は一番分りやすい所だったのではないだろうか......とも思いながら......でもHTMLにこだわる人のお話しでしたので、途中からHTMLすげぇっていうお話しになってました。
とにかく毎度、ヤスヒサさん(長谷川敦士さんと区別する為にお名前で)のプレゼンには衝撃を受けます。というか、気持ちよすぎる感がありますよね。
とはいえ、プレゼンは面白かったのですが、こちらもIAの事(概要)をゴリゴリ掘り下げて行くという内容ではなく、変化球で「IAの仕事を考える」というイメージのセッションでした。
「コンテキスト」というワード(=共通認識)を足がかりに情報を整理して行く過程を考えるという感じでしょうか。
なので若干IAから遠い(と言っても他のものに比べ少し距離があるという程度ですが)このセッションでしたが、ツールの紹介などもして頂いて、そういった部分、とても面白かったです。